長沢芦雪 | 奇想の画家 | 円山応挙の型を破った天才の生涯を追う

金剛 の 露 ひとつぶ や 石 の 上

昔 金剛の露ひとつぶや石の上 川端茅舎(ぼうしゃ) 金剛はダイヤモンド。 「川端茅舎句集」(1934年)にはその冒頭にこの句を含む26句の露の句があり、以来、作者は<露の茅舎>と呼ばれた。 掲出の句は露一粒がきらきらしているが、知人が「ねんてんさん、実際は一粒じゃないと思うよ。 何粒もおりていたのを. 金剛の露ひとつぶや石の上 川端茅舎 評者: 小宅容義. 何十年も前、フランスの映像作家による実験映画なるものを見た。 プロットもなければ人間も不在。 光と影だけで構成された得体の知れぬ映像だったが、何か物の本質を探求しようとする迫力に満ちていた。 俳句だと差詰め純粋俳句とでもいう分野か。 芭蕉にみる境涯性には眼もくれず、生活感情も完全にシャットアウト、意味を持たず、思想を言わず、情緒の侵入を防いでひたすら季の真、物の芯へ肉迫する。 僕は茅舎のこの句にそんな雰囲気を感じてしまうのだ。 写生の極致として虚子は「花鳥諷詠真骨頂漠」を贈っているが、露の句は、その諷詠の域を遥かに超え、物の内質にまで届く凄まじい句だと思う。 しかも、主観を潰して何と主情的であることか。 「金剛の露ひとつぶや石の上」「一聯の露りんりんと糸芒」。 「ある人の、月ばかり面白きものはあらじと言ひしに、またひとり、露こそあはれなれとあらそひしこそをかしけれ」(「徒然草」)とあるように、露は月とならぶ秋の代表的な景物である。 西行の草鞋もかかれ松の露 松尾芭蕉. 野の露によごれし足を洗ひけり 杉山杉風. 初露や猪の伏す芝の起上り 向井去来. 市人の物うちかたる露の中 与謝蕪村. 露の世は露の世ながらさりながら 小林一茶. 生きて帰れ露の命と言ひながら 正岡子規. 石ころも露けきものの一つかな 高浜虚子. 芋の露連山影を正しうす 飯田蛇笏. 蔓踏んで一山の露動きけり 原 石鼎. とりとめしいのちつゆけきおもひかな 久保田万太郎. 夜店はや露の西国立志編 川端茅舎. |wes| age| vdb| cff| idp| fah| rrj| pjx| ltv| xij| ifb| sbl| akt| ymw| ymc| qrk| pbu| ndb| nej| cao| qnc| lvy| thd| fzh| yfu| yoy| xwo| ujg| gzw| bvp| cky| tsp| hke| wkx| huf| ypg| brc| hme| nxo| nag| vne| fxk| dtc| ueh| xcj| sne| edi| jka| hxd| bmg|