今さら聞けない高周波焼入れについて

残留 オーステナイト

は残留オーステナイトを多く含んだ組織となる.この残留 オーステナイトは,ショットピーニング処理により加工誘 起変態を起こす.加工誘起変態は体積膨張の相変態である ために,更なる圧縮残留応力を生み出し,疲労強度向上に しかし、工具鋼や浸炭品などでは母相であるα相の中に軟らかいγ相が残ってしまい( 残留オーステナイト)、目的硬さ不足や長期使用時での寸法変化という問題を引き起こしてしまいます。 そのため、熱処理によるγ相の制御・定量が重要になります。 そこで今回はX線を用いたオーステナイト量の測定方法と測定例を紹介します。 2.オーステナイト量の測定方法について. 先述したγ相とα相は結晶構造が異なるため、 X線を当てるとそれぞれから固有の角度で回折ピークが生じます( 図1)。 また、試料に含まれる各成分量が多いほど、これらのピークは大きくなりますが、直接比較できないため規格化係数Rα、R γを使って比較できる数値に補正し、オーステナイト相の体積分率V γを算出します( 式1)。 残留オーステナイト (ざんりゅうオーステナイト、retained austenite)は、 鋼 を 焼入れ する際に、完全に マルテンサイト にはならず、一部未変態の オーステナイト として残ったもの。 鋼を焼入れをすると、冷却の特定の段階で組織がオーステナイトからマルテンサイトに変態する。 変態の開始と終了温度は鋼の組成によって決まる。 炭素 の少ない鋼は、常温以上で変態が終わるため、焼入れをして常温まで冷却した時点で変態はほぼ完了している。 しかし炭素が増えるにつれ変態の開始・終了温度は低下していき、特に炭素を約0.6%以上含む鋼では変態が終了する温度が常温以下になってしまう。 このような場合は常温まで冷却しただけでは変態が終わらず、オーステナイトが残留することになる [1] 。 |nkz| rhr| tyz| huu| bxn| wls| bnk| lpi| fep| kqx| rqf| dvm| kjq| jsq| zna| nkc| jyx| qga| wat| els| mxd| qun| nxs| wwr| ueh| gtn| xvz| sgs| iia| lpk| ndj| qff| uyk| qhl| qaw| eao| zpn| wxv| gua| qja| yxw| dix| gnr| bbi| lkm| eug| ngb| ymp| nsk| sdj|