株式 資本 コスト
「資本コスト経営」が目指すところは資本コストを上回るリターンの持続的な創出である。 リターンを測る指標として、特に一般事業会社においてはROICが優れている。 ROICを活用する前提として、自社の資本コストをマーケットの期待を踏まえて正確に認識することが必要である。 一般的に日本企業がCAPM(資本資産価格モデル)で算出する資本コストはマーケットの期待値と乖離していることが多い。 ROICは現在のD/Eレシオを所与として議論されることが少なくない。 最適資本構成に関する議論を踏まえたうえで、投下資本の調達サイド・運用サイドのバランスに配慮し、その過程で政策保有株式の位置付けや余剰現預金の使途についての論点を整理する必要がある。
①株主資本コスト. 株主資本コストとは、投資にかかる調達費用のことを指します。 投資家は企業に一定の金額を投資することにより、その会社の株主となります。 当然ながら、将来的にその投資が一定の利益をもたらすという「期待」を前提に投資を行っています。 この期待利益が、会社にとって資金の調達費用となります。 ②負債コスト. 負債コストとは、借入にかかる調達費用のことを指します。
資本コストは、株主資本コストと負債コストの加重平均となります。資本コストを算出する際は、WACC(ワック)を利用します。WACCの計算式は以下です。 資本コスト=D/(D+E)×rD(1−T)+E/(D+E)×rE
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