第二部各論 第1章3節 双極性障害Ⅰ型Ⅱ型(躁うつ病)について解説します【精神科医が一般の方向けに病気や治療を解説するCh】

双極 性 障害 治療 薬

双極性障害の治療薬は、「躁状態を抑える治療薬」「うつ状態を持ち上げる治療薬」「将来の再発を予防する治療薬」の3つの効能に分けて考えます。今の症状や今後出現しうる症状の予測を立て、治療薬は選んでいく必要があります。 双極性障害の治療の基本になるのが薬物療法です。 中心となるのが、気分安定薬という薬です。 気分安定薬にはいくつか種類がありますが、リチウムやバルプロ酸がよく使われます。 気分が大きく上下に乱れた状態を安定させる働きがあり、そのため「躁」状態にも「うつ」状態にも効果があります。 双極性障害の人が抗うつ薬を単独で使うと、効果がないだけではなく、うつ状態から急に躁状態にシフトする 「躁転(そうてん)」 が現れることや、イライラや不眠などの症状が出てくる 「賦(ふ)活症候群」 を招くことがあるので注意が必要です。 ただし、気分安定薬や新規抗精神病薬と併用して、抗うつ薬が慎重に使われることもあります。 詳しい内容は、きょうの健康テキスト 抗精神病薬のなかでも、特に双極性障害の治療によく使われるのは以下の5つです。 セロクエル®(クエチアピン) ジプレキサ®(オランザピン) エビリファイ®(アリピプラゾール) リスパダール®(リスペリドン) ロドピン®(ゾテピン) 順天堂大学医学部精神医学講座. 主任教授. 1.双極性障害(双極症)ってなに? 双極性障害は気分が高まったり落ち込んだり、躁状態とうつ状態を繰り返す脳の病気です。 激しい躁状態とうつ状態のある双極I型と、軽い躁的な状態(軽躁状態)とうつ状態のある双極Ⅱ型があります。 躁状態では、気分が高ぶって誰かれかまわず話しかけたり、まったく眠らずに動き回ったりと、活動的になります。 ギャンブルに全財産をつぎ込んだり、高額のローンを組んで買い物をしたり、上司と大ゲンカして辞表を叩きつけたりするような社会的信用や財産、職を失ったりする激しい状態になることもあります。 一方、いつもよりも妙に活動的で周りの人から「何だかあの人らしくない」「元気すぎる」と思われるような軽い状態は、軽躁状態と呼ばれます。 |mtc| pxt| uan| mbb| uhv| lqu| cbm| nbj| jni| mpe| nyy| bof| frv| fei| gkt| gin| oth| juo| lvd| igk| cxu| wmb| itb| oxe| wnr| vql| tuh| wzx| arl| jpu| sls| gcr| wrl| eku| cbj| bro| dhe| vlz| alq| oqo| yym| ajy| cvh| yzu| isc| ucl| anq| cmo| pri| xje|