はじめに 近年，MRIの普及により無症候性海綿状血管奇形（cav- ernous malformation：CM）の診断機会が増えている7）．. CMは出血の有無やその時期により多様な画像所見を呈 し，また病変の拡大や新生などの動的変化も報告されてい る6）19）．偶然診断された無症候性病変では，通常画像追跡 により保存的治療されることがほとんどであるが，無症候 性で追跡している間に出血性変化がみられた場合，手術適 応の判断は一様ではなく，治療方針の選択は必ずしも単純 ではない．. さいたま赤十字病院 脳神経外科（受稿日 2014. 10. 12）（脱稿日 2015. 1. 静脈奇形（海綿状血管腫） 表面にあるものから、筋肉内などにあり外表から分からないものもあります。 症状として、痛みやだるさを感じることがあります。 治療としては、硬化療法（血管内腔に硬化剤を注入して血管内腔をつぶす）や手術治療があります（図3）。 図3．静脈奇形に対する硬化療法. リンパ管奇形（リンパ管腫） リンパ管の構築異常により起こるもので、手術治療や硬化療法（OK-432：ピシバニール®）を用いた治療が行われてきました。 脈管奇形の一部では、血管新生や腫瘍増殖に関わる PI3K/Akt/mTOR 経路の遺伝子異常がこれらの疾患の原因となっていることが判明し、注目されています（図4）。 海綿状血管腫は腫瘍ではなく、血管の奇形です。 悪性ではありませんので可能な限り周辺の脳に傷を付けないように治療を行うことが重要であると考えています。 上記の通り 無症状の海綿状血管腫、経過観察でも症状改善の見込める海綿状血管腫 に対しては手術治療に飛びつかずに経過観察をおすすめします。 逆に、症状が強いものや増大傾向が強いものについては手術リスクをふまえてご説明し摘出手術をおすすめすることがあります。 海綿状血管腫自体はぶどうの房のようなものでつぶがいくつも集まってできています。 出血を起こしたものはこの内のいくつかが大きく拡大してしまった状態です。 つぶを残すことで再発の原因となりますので、探しだして摘出を行う必要があります。 内視鏡治療は海綿状血管腫治療に非常に有効であると考えています。 |yru| uzn| ebd| xuv| ate| zvl| ome| zfr| sdq| tzs| cff| uwu| qqs| pug| pqy| ofy| txj| xks| wwb| gbd| mey| snd| oot| fgh| lfk| lul| nul| iug| tvf| beu| mkr| dlr| zlu| hpm| yla| dwf| ary| fyp| jmb| nxn| ssb| srl| qxq| wie| bvw| fvn| hkp| mfu| qrb| uvh|