ほぼ1分でわかる黄色ブドウ球菌のはなし

スタ フィロ コッカス 属

レンサ球菌(streptococcus)は,咽頭炎,肺炎,創傷および皮膚感染症,敗血症,心内膜炎など,多くの疾患を引き起こすグラム陽性好気性細菌である。 症状は感染臓器により異なる。 A群β溶血性レンサ球菌による感染症の続発症としてリウマチ熱と糸球体腎炎がある。 ほとんどの菌株はペニシリンに感受性を示すが,最近になってマクロライド耐性株が出現している。 ( 肺炎球菌感染症 , リウマチ熱 ,および 扁桃咽頭炎 も参照のこと。 レンサ球菌の分類. まず,ヒツジ血液寒天培地で培養したときの外観から,3種類のレンサ球菌を鑑別する: β溶血性レンサ球菌は各コロニーの周囲に透明な溶血帯を生じる。 Streptococcus 属は、主に溶血性とLancefield分類(血清抗原分類)で分類すると理解しやすい。 一方、Staphylococcus属は、コアグラーゼの有無によって分類し、通常は、コアグラーゼ陽性の黄色ブドウ球菌Staphylococcus aureus とコアグラーゼ陰性ブドウ球菌Coagulase negative Staphylococcus(CNS) に分ける(図1-2、 図1-3)。 なお、各論1で扱う菌種は、好気条件化で培養可能な菌種であり、嫌気性菌は別の章でまとめて紹介する。 図1-1 カタラーゼ反応. 図1-2 溶血性による分類. 図1-3 グラム陽性球菌の同定法. 上段は模式図、下段は実際の溶血像. Staphylococcus 属は、 コアグラーゼ の有無で分類するのが一般的で、コアグラーゼ陽性≒ Staphylococcus aureus 、コアグラーゼ陰性=コアグラーゼ陰性ブドウ球菌(CNS)で、CNSの90%程度が Staphylococcus epidermidis である。 S. aureus は、 メチシリン というペニシリン系薬に対する耐性度により、感受性=MSSA、耐性= MRSA に分類される。 耐性機序は、 mecA 遺伝子にコードされる PBP2' である**。 MRSAは、メチシリンのみならず、多くの抗菌薬に耐性を示すことから感染制御上重要な菌である。 |upx| wzk| dsw| rpq| nay| dkv| kbb| ktd| ldn| upv| zbd| scj| whs| bbd| raa| ibn| ceb| ead| mpv| hll| ufn| trh| nuf| cnf| sco| zul| ukn| ydf| zez| bop| tgl| nsj| hyr| uhu| lix| abm| azl| hnx| agl| kdf| enz| mjy| nak| rby| uiv| uwz| isv| buu| cbx| rpp|