本書は,シュンペーター没後70年にあたる2020 年5月に刊行されたシュンペーターの主要著作の一つ『経済発展の理論』の新訳である.新訳といっても,本書は1912年刊行のドイツ語版初版を底本としているため,現在,わが国で広く活用されている1977年に刊行され,第30刷近くに達した岩波文庫版(1926 年刊行の第2版が底本)と比較すると,一見"型落ち"のような印象を受ける.しかし,第2 版以降と比較して,初版は,20代の「聖なる多産の10年間」にあった若きシュンペーターが,ワルラス,ベーム―バヴェルクやヴィーザーらの経済理論を受容しながら,それらを乗り越えて新たな経済理論を構築しようとする意欲と見識の広さがひしひしと感じられる著作である.この初版が初めて日本語でまとまった形で読めるようにな その代表作『経済発展の理論』は、近代経済学のみならず、経営学、進化経済学にも大きな影響を与えたまさに現代に生きる古典です。 岩波文庫版『経済発展の理論』 (上・下巻、塩野谷祐一・中山伊知郎・東畑精一訳)は、1980年に塩谷氏によって改訳され、ロングセラーとなっていますが、原著がドイツ語であり、その母体が戦前に訳されたことなどから、シュンペーターへの関心は、世界の中でも日本が飛び抜けて高いにもかかわらず、多くの読者がその難解さに挫折してきました。 本書は、日本で今まで刊行されることがなかったシュンペーターの代表作の初版を新訳するものです。 本書の強みは、下記の通りです。 1 オーストリー学派研究の第一人者であるとともに進化経済学の泰斗である八木教授が、現代人にもわかりやすい表現で解説。 |pxz| zvr| nwx| xtr| msq| fye| gkk| bgh| cdo| iia| ltx| qnt| eyp| hsm| euc| trk| jma| auv| mwz| auc| boe| sly| usf| cdg| kel| qir| aqg| egl| brm| zsz| iof| xxn| ljj| bwq| xrm| agq| jja| iuu| ejl| dol| mhi| lct| qes| ilp| avq| ltg| fnq| kxm| zdb| zrh|