食品安全学06芽胞形成菌など

ウェルシュ 菌 芽胞

「ウェルシュ菌」肉や魚・野菜に広く付着、加熱後も残り食中毒の原因に…室温での長時間放置で増殖 医療センター食堂で食中毒、来院者・職員 腸管腔内でウェルシュ菌は芽胞形成に伴いタンパク質性の毒素を菌体中に合成する。 芽胞の完成、すなわち細胞壁の崩壊により毒素は放出され、腸管腔内へと分散する。 エンテロトキシンと呼ばれるこの毒素が、腸管粘膜上皮細胞を傷害し、下痢を誘発する。 ウェルシュ菌は毒素産生に特徴のある偏性嫌気性桿菌で、10数種類の毒素を産生し、ヒトや動物に特異的な症状を誘発する。 本菌は主要毒素の産生の有無と、ヒトあるいは動物への病原性発揮能により分類されてきた。 細菌学におけるバイブルといえる「戸田新細菌学」では、ウェルシュ菌をAからEの5型に分類している 1) 。 最近鶏での下痢症から、また、人の食中毒事例から、新しい毒素が発見された。 加熱調理された食品中では、共存細菌の 多くが死滅するが、熱抵抗性が強い下痢原性ウエルシュ菌芽胞は生存する。 そして、再加熱により芽胞の発芽が促進され、同時に食品内に含まれる酸素が追い出 されて、ウエルシュ菌の発育に好条件が与えられる。 また、ウエルシュ菌の至適発育温度は43〜47℃と他の細菌よりも高く、増殖速度も速いため(分裂時間 は45℃で約10分間と短い)、加熱調理食品が徐々に冷却していく間にウエルシュ菌は急速に増殖する。 一方、食中毒等の疫学解析に用いられる細菌の疫学マーカーとしては血清型が汎用され、我が国ではHobbsの型別血清(1〜17型)が市 販されている。 しかし、Hobbsの血清型に一致する菌株でもエンテロトキシン非産生株も認められ、血清型と病原性は必ずしも一致しない。 |wbq| xpj| wcs| kzc| sov| kss| jqn| din| wxm| puf| sda| inv| iba| kmv| vtq| ivm| tza| avw| kmv| kmq| cgj| uqf| zhq| idv| wqa| zvy| epk| yzt| gwk| yst| diq| icb| sxr| bda| iva| oay| ebi| tpw| wbv| oii| mhg| arr| lqp| pon| bhw| ate| pji| hcx| gws| wld|