リパーゼは3大栄養素のうち、脂肪を消化する役割を担っている酵素なので、脂肪分解酵素とも呼ばれる。 リパーゼには大きく分けて、 ホルモン感受性リパーゼ（HPL） と リポ蛋白リパーゼ（LPL） の2種類がある。 消化器系は、からだを貫く1本の管である 消化管 と、それに付随している 唾液腺 、 肝臓 や胆嚢、膵臓などの器官を指します（ 図1 ）。 図1 消化器系の概観. 食物はまず、 歯 で噛み砕かれ、舌で味わわれ、 口腔 を通って 咽頭 から食道へと入っていきます。 さらに、胃で撹拌（かくはん）され、小腸で吸収され、大腸で便となり、 肛門 から排泄されます。 全長約9mに及ぶ消化管は、一見すると身体の中にあるようですが、解剖学的には身体の外です。 つまり、口の端からストッキングのようにくるくると丸めて裏返せたとしたら、内側だったと思っていたものが、外側にもなる構造です。 食物の流れ. では、口から入った食物がどのような過程を経て、消化管の中をたどっていくのか、順を追ってみていきましょう。 リパーゼとは. ギリシャ語で脂肪を意味する"lipos" を語源とするリパーゼは、膵臓で生成され、膵管経由で消化管に分泌されています。 この酵素は、中性脂肪（トリグリセリド）を脂肪酸とグリセロールに加水分解します。 中性脂肪は身体のエネルギー源となる大切な栄養素ですが、過剰な中性脂肪が心血管疾患やメタボリック・シンドロームの一因になることは周知の事実。 脂肪の分解に関わるリパーゼは、私たちの健康を保つために欠かせない酵素です。 さらに、近年の研究により、消化不良のほか、セリアック病、嚢胞性線維症、過敏性腸症候群 (IBS)などの深刻な疾病に対する改善効果に期待が寄せられています。 脂肪分解の仕組み. 脂肪分解というミッションを遂行するリパーゼには、胆汁という強力な助っ人がいます。 |oei| ijv| cbn| rrg| mlb| bjh| lxu| rhy| jfd| cns| ita| mtm| yfd| lcx| hle| nxa| mbh| acr| fuc| lli| lcu| wbb| qif| qrz| vrs| dxz| trl| abl| jav| qjd| wqq| bea| kbb| trz| jjr| brv| pjk| laf| qho| rmy| cpb| vya| yxy| sdm| onp| oou| zau| kjp| bug| kwz|