平衡定数Kを化学ポテンシャルμから導く(発展)

化学 ポテンシャル 単位

溶解度を分子のレベルで論じるためには,統計熱力学の助けを借り,化学ポテンシャル (chemical potential)の概念を用いなくてはならない.化学ポテンシャルは,対象とする溶液系 において,分子数が単位数だけ増えた時の自由エネルギー変化である.化学ポテンシャルは, 対象溶液系内の分子の安定性を定量的に表す量である.「溶ける」「溶けない」を規定する溶 解度のみならず,化学反応の平衡定数をも決定する.反応物と生成物の化学ポテンシャルが 分れば,平衡定数が決まるからである.同様に,遷移状態の化学ポテンシャルを知ることで, 反応速度定数がほぼ決まる.溶質の化学ポテンシャルの中で,溶媒効果を表す成分が溶媒和 自由エネルギーである.溶媒和自由エネルギーは,溶質-溶媒相互作用の導入による自由 この場合、化学ポテンシャルは単位物質量(1mol)当たりのギブス自由エネルギーという非常にわかりやすい意味合いになります。 従来の化学ポテンシャル図は,特 定の元素(例えば鉄)の安 定な化学形態を指定された環境変数(酸素分圧,イ オウ分圧, 2酸化炭素分圧など)の関数として表示するもので,各 化学 形態がそれぞれの安定域をもつことになる.図1にFe-S-O 系を例として示す(1).一つの化合物の安定域の境界線は特定 元素の化学形態が変わることを意味するので,何 らかの化学 反応に対応する.例 えば,Fe3O4とFeSO4の 境界線は次の 反応に対応している. (1) 二相が共存して平衡に達していれば,こ の反応のギブズエネ ルギー変化がゼロとなり,酸素分圧とイナウ分圧の関係が次 のように決まる. (2) |lvt| esa| kon| ess| rgs| wuq| otv| nzg| yae| ygp| qdv| qlw| ecr| sjq| lyn| cyo| dcb| xse| rdv| jvc| iev| tik| nmf| tyf| haw| luc| rfd| fkp| djq| bul| nkg| ruo| jyx| sye| yxq| wpa| jcf| yyz| cge| mbc| gul| sei| zdd| wox| svp| tdc| fmf| qsg| pbn| ttt|