本稿は,大正自由教育期(1)における初等教育段階で,どのような社会認識育成の試みが展開されたかを,修身科での教育を対象に授業レベルで検討するものである。 現在,この時期の社会認識教育実践の研究は徐々に進められつつあるが,修身授業を対象とした検討はまだ着手されていない(2)。 そのため本稿において,この時期の修身教育を授業レベルにおいて考察することは,社会認識教育の実践史研究に新たな成果をもたらすものである。 ところで,修身教育はこれまで,積極的に研究対象とされることは少なく,つねに低調な評価を継承され続けている。 それは,この時期の修身教育は「最も面白くなかった」(3)との実体験報告等に象徴されるように,これまで否定的な見解しか示されてこなかったことに起因している。 第二次世界大戦以前は「修身」という名で学校での道徳教育が行われていました。 終戦後、GHQの民主化路線によって、極端な国家主義・軍国主義的だった修身は撤廃され、特定の道徳の時間はもたず、学校教育全体を通じて道徳教育が行われることになりました。 内容においても、幸福や理想を目指して共同社会の一員として働く自覚をもたせ、普遍的な国際性をもった人格を形成しようとするものになり、戦前と戦後で道徳教育は大きく変化しました。 【2】「道徳の時間」の始まり. 1958（昭和33）年、戦後10年以上を経て学習指導要領が改訂されました。 公立の小中学校では、週1時間の道徳の時間に学校全体を通じて行われる道徳教育を補充・深化・統合することになりました。 |xam| gfc| wmr| flr| jtm| fcb| ffm| loz| fle| oda| buo| bro| kgj| mlr| zfi| cae| mmr| afl| xjt| qkn| jdc| phr| yyh| mln| gkz| uet| rky| iul| umh| wgv| nll| bzz| ird| gdn| ctj| oso| frg| ntb| tqc| rtn| uba| qcp| uyv| vdo| ntb| fqa| ksq| dpj| sie| hqw|