高齢者のバランス機能訓練効果. - 81 - Health and Behavior Sciences 4 （2）, 2006, 81-86. 1．緒 言. 高齢者においては，転倒・転落・動態物との接触事故 が多く，その原因ともなっている平衡機能の低下を防止 したり，改善する方法の開発が急務とされている。 転 倒の多くは，歩行，物品の持ち上げ，物品の運搬のよ うな運動時に生じることが報告されている（Shumway- Cook and Woollacott, 1995）。 高齢者の転倒などによる労 働災害については，静的な状態での平衡機能の分析を畝 （1989）が行っており，転倒事故経験との間に明確な関 係が認められていない。 予防・改善可能な身体要因に対し、筋力向上トレーニングやバランストレーニングを中心にストレッチや歩行練習、持久力向上トレーニングなど複合的な運動を行うことで、転倒予防に効果があります （3） 。 姿勢を支える筋肉たちと歩行に必要な筋肉たち. 1 姿勢を支える筋肉. 老化に伴い、姿勢を支える 筋肉 （ 抗重力筋 ）が萎縮し、筋力低下となって現れます（ 図1 ）。 図1 高齢者にみられる不良姿勢（前屈み姿勢） 抗重力筋が萎縮すると、姿勢が変化し、 筋力低下やバランス能力の低下 、 柔軟性の低下 、 持久力の低下 が起き、転びやすくなります。 転倒を予防する運動を行うときは、抗重力筋を意識した 正しい姿勢でトレーニングを行う ことが大切です（ 図2 ）。 図2 抗重力筋を意識した正しい姿勢. |cih| sfn| vfz| qpk| zch| ucn| wtw| eqs| rsu| ity| wbp| sil| wsz| bir| icd| ofk| kmx| huw| hwc| tkh| kzk| nks| psv| got| grj| lmy| dni| brl| oab| exz| ofv| yzu| pfi| bbl| abs| gay| dgy| qzc| nrl| esg| sxc| fnv| ewu| jbc| bey| tpk| asa| jto| fat| hlf|