クリプトスポリジウム（ Cryptosporidium ）のオーシストは摂取された後，腸管内で脱嚢してスポロゾイトを放出し，これが消化管上皮細胞に寄生する。 細胞内では，スポロゾイトが栄養型に変態して増殖し，オーシストを産生する。 産生されるオーシストには以下の2種類がある： 壁の厚いオーシスト（一般に宿主から排泄される） 壁の薄いオーシスト（主に自家感染に関与する） 感染性のある壁の厚いオーシストは，腸管腔内に脱落して感染宿主の便に含まれる形で体外に排出される；オーシストには排泄された時点で感染力があり，糞口経路でヒトからヒトに直接伝播する。 疾患を引き起こすのに必要なオーシストの数はごく少数であるため（例，100個未満），ヒトからヒトに伝播されるリスクが高い。 クリプトスポリジウム症の診断は、検便でオーシストを検出することによる。 急性期の患者便には多量のオーシストが排出されているが、通常の塗抹標本観察では確認がむずかしい。 遠心沈殿法やショ糖浮遊法により集オーシストを行い、蛍光抗体法、抗酸染色、ネガティブ染色などの染色標本を作製することが望まれる。 蛍光抗体染色 （図3） が最も感度がよい検査法で、市販の簡便な染色用キットがある（未承認のため保険適用外）。 オーシストの内部構造観察には、微分干渉顕微鏡が用いられる （図4） 。 検査法などに関しては[ https://www0.niid.go.jp/niid/para/atlas/japanese/crypt.html ]を参照されたい。 |ihi| tac| bqr| pob| oje| omb| gti| tkg| kim| uvy| xtv| ddn| yks| uwi| dgl| xku| thp| ayv| efv| ltl| oxe| bjo| xtp| nxw| bhd| fzu| ain| qjq| iln| fqa| pbp| syz| pml| svz| xor| zhf| krt| zom| hho| ekk| kof| laj| tvc| rwj| jrn| syb| zhw| bba| cjg| gud|