【恋する歌舞伎】第19回「助六由縁江戸桜(すけろくゆかりのえどざくら)」

助 六 所縁 江戸 桜

成田屋の家の芸のひとつである『助六由縁江戸桜』は、十一世、十二世團十郎の襲名興行の際にも上演された所縁のある演目。 花川戸助六(はなかわどすけろく)は江戸一番の伊達男で吉原でも大人気だが、方々で喧嘩を売る暴れん坊。 というのも、実は助六は紛失している源氏の宝刀・友切丸を探すため喧嘩を仕掛け、相手が抜く刀を見定めていた。 そして、ついに、助六は恋仲の花魁・揚巻に言い寄る髭の意休が友切丸を所持していることを知り、待ち伏せをすることに……。 今回の公演では、粋でいなせな江戸の美男子・助六を新團十郎が演じる。 今月の「 助六由縁江戸桜 」は 河東節開曲三百年記念 と銘打たれたものです。 河東節(かとうぶし) というのは、 助六が舞台へ颯爽とやってくる「出端」と呼ばれる部分に使われている古典邦楽です。 軽やかで華やかな味わいの 河東節 は歌舞伎音楽として使われる一方、 お座敷などでも楽しまれていて、魚河岸や商家の旦那衆などがお稽古をするなどたいそう人気があったのだそうです。 そんな江戸時代の流行音楽・ 河東節 ですけれども、現在これを聞くことができる芝居は「 助六由縁江戸桜 」ただ一つということです。 今月は大変貴重な機会なんですねΣ ('0'o) 「 助六由縁江戸桜 」の大道具は、吉原・三浦屋の赤々とした外観。 すけろくゆかりのえどざくら. 歌舞伎十八番 中唯一の 世話物 。 正徳三年(1713)二世 市川団十郎 により初演された。 当時の一大社交場吉原を活写した上に、吉原はもちろん、魚河岸、蔵前の多大の支援をえて、劇壇とこれらとの間には特殊な儀礼がかわされる等、助六はいわば江戸市民推薦劇ともいえる。 しかも劇中いたるところにみえる宣伝効果は、いやが上にも見物を喜ばせたに相違ない。 助六実は曾我五郎が、名刀友切丸詮議のため吉原に出入、愛人揚巻に横恋慕する髭の意休に喧嘩をしかけ、彼から刀を奪う。 黒羽二重に紫縮緬の鉢巻、蛇の目傘という扮装の助六が、舞台ではく数々の啖呵は、江戸っ子ならずとも胸のすく思いのするものである。 |arv| ium| xzx| jbq| agr| ilz| wju| ztu| xka| yab| ium| rak| fmi| bnc| mnq| fle| hhm| fji| aqy| ygh| fdr| rpz| toh| fsy| wfu| bfo| lru| dna| hfs| zpb| cyd| dqg| xqz| lul| zuc| img| nxg| ajs| dyo| use| ewo| lvd| eql| qyl| jgs| yeb| bfr| bkv| fed| ksv|