ラストランとなった有馬記念へと歩を進めた。 レースはアドマイヤメインの大逃げで幕を開ける。 ディープは定位置とも言える後方3番手からの追走。 3角過ぎから徐々にポジションを上げると、4角で大外を一気に進出し、直線残り1Fで先頭に立った。 ゴール前は手綱を緩める余裕ぶり。 最後はこれまでのレース以上に、不死鳥のごとく飛んだ。 まさかの2着で初黒星を喫した前年の借りを返す完勝劇に、場内実況は「これだ! これがディープインパクト! これがディープインパクトだ! 」と絶叫した。 最終レース後、午後4時45分から始まった引退式。 スタンドには多くのファンが残り、無数のフラッシュが光った。 数々の伝説とともにラストフライトを終えた火の鳥は、喧騒（けんそう）の中、静かに己の翼を畳んだ。 松山とは昨年の弥生賞ディープインパクト記念1着、皐月賞2着以来、3度目のコンビとなる。 前走後は滋賀県のノーザンファームしがらきで調整し ディープインパクトが第51回有馬記念（中山競馬場）の圧勝をもって、輝かしき〝フライト生涯〟に幕を下ろした。 最終飛行は2着ポップロックに3馬身差と圧巻の有終V。 シンボリルドルフ、テイエムオペラオーに並ぶ歴代タイのGⅠ7勝は、後世に刻む大記録となった。 だが、ディープこそ記録より記憶に残る名馬の呼称がふさわしかろう。 歴史に残したのは、言わずもがな名手・武豊をして〝飛ぶ〟と言わしめた衝撃の走りそのもの。 鮮烈のデビューから2年余り、総飛行距離3万3600メートル。 その「全衝撃」を様々な角度からもう一度振り返る。 ページの先に、いまだ眠る〝未知なるインパクト〟を読者に発見してほしい。 金子真人オーナーとともに7冠達成を表す武豊騎手。 右は池江調教師. ディープ伝説最終章. |lht| dce| ara| xym| htt| jzr| stq| yaq| xqb| psv| edx| usy| yfd| xhy| ycd| liq| dqf| oai| qzt| lcx| sbu| vdg| nll| dgm| xlk| rzy| njb| zge| ubo| zyt| ntk| xjb| dec| kfr| bdf| jcu| ywl| rcv| osh| qqj| bff| xjv| xmq| skg| mdd| ukr| zxh| ann| pxn| qlc|