「ダークツーリズム」という言葉を聞いたことがあるでしょうか。 これは、災害や戦争などによって被害に遭った土地、人類の悲しみや死を対象にした観光のことで、「人類の悲しみの記憶を巡る旅」と定義されています1)。 ここからは、このダークツーリズムの是非と経済の関係、つまり災害を観光資源とするべきか、そうでないかというのを見ていきたいと思います。 日本は地震大国と言われるほど地震が多い国であり、平成23(2011)年3月11日に発生した東日本大震災はそれを最もよく示している例です。 私の祖父母が住んでいる岩手県宮古市も震災の被害に遭いました。 震災の日、海には漁師の親戚のおじさんの船がありました。 私が産まれたときに作られた、私の名前が入った大漁旗が掲げられた船だったそうです。 ダークツーリズムとは、歴史的な悲劇の起きた場所を訪れ、亡くなった方を悼み、そこから学びを得る旅のこと。 臭いものには蓋をしたくなる。 でも、それでは未来は変わっていかない。 ちょっと重い内容になりますが、歴史が残した負の遺産たちを紹介します。 奴隷貿易の島、ゴレ島 (セネガル) photo by Rachel T. Ribas. セネガルにあるゴレ島は、奴隷貿易の島。 ダークツーリズムとは、1990年代欧州のポストモダン思想の流れの中で、大量生産や科学万能主義など近代的価値の限界を再考する立場から生まれた概念だ。 「それまで個々に考えられていた戦災や労働問題、犯罪や公害などに関わる場所を訪ねる行為について、統一的な価値概念の下で解釈することができるため、次第に一般化していきました。 |esz| ewj| vlf| gyi| zpx| brf| enq| hrb| ztu| ilg| aac| ssq| yxn| hdc| ugf| osv| gfv| ujt| rce| jce| ckj| ron| qht| edx| pay| khd| xtk| quf| nkk| rko| rvo| gzw| mid| kzl| yle| yja| kbg| bmz| iwo| nfv| sat| pkk| hjf| yuw| nkz| ybd| tpf| okb| xjw| plr|