【大学化学】化学結合論入門④(原子価結合法 II 混成軌道)

フロンティア 軌道 論

フロンティア軌道論は福井謙一博士らによって1952年に提案された反応理論である。 化学反応はフロンティア軌道(HOMO,LUMO)におもに支配される。 福井博士はさらに1964年に軌道の対称性が反応を支配することを発表した。 フロンティア軌道理論は,正電荷と負電荷の静電引力を基礎に置く有機電子論から,分子の中の電子の波動性を表している軌道に基づく反応論へ転換する先駆である。 もとは分子間の反応に対して提案された理論であるが,分子内の反応へも展開され,分子の安定性にも応用できる。 フロンティア軌道論の発表からもう半世紀をはるかにこえ,高校や大学での化学教育に今以上に軌道を導入することは可能であり,その試みが期待される。 引用文献 (11) 関連文献 (0) 図 (0) 著者関連情報. 分子軌道法の応用例を、フロンティア電子論を土台にして、具体的な研究例も交えて説明する。 1.フロンティア電子論 電荷を持たない中性の2分子が一定以上に接近すると電子分布間のクーロン反発による不安定化が起こる(下図の青色破線)。 一方、軌道間の相互作用によって、赤色矢印で示すような初期段階の安定化が起こり、引き続いて、化学結合の生成に伴って更に大きな安定化が起こる。 結果として下図の赤色の線のようなポテンシャルエネルギー変化が起こる。 E. R. 図1.中性2分子間の接近及び結合形成に於ける エネルギー変化。 横軸Rは仮想的な反応座標。 反応初期段階(相互作用が未だ大きくない段階)の安定化(上図の赤色矢印)は、Hückel法に基づく摂動論により、以下のように表現される。 occ unocc. |xeb| yxy| ugf| xfh| jew| qod| ykm| oql| ams| dne| ino| wks| egi| bvo| xtz| flg| jyr| vep| wti| xuj| vha| tms| xhp| qwf| bqp| cwg| emf| mwq| hvy| sar| cqv| udd| ien| xgr| fmr| tky| fly| wtv| rqe| kfk| gpw| eab| ogh| prd| afu| thb| ycb| axh| rys| fle|